3月31日、米株式市場の3大指数は再び暴落し、ダウ平均株価は400ポイント以上の下落となった。新型コロナウイルス感染症の影響で、今年第1四半期の世界経済は大きなダメージを受け、100近くの株式指数が20%以上下落し、米株はサーキットブレーカーが1カ月で4回発動されるという歴史的記録を更新し、ダウ平均株価は第1四半期では史上最悪となった。トランプ米大統領は3月27日、総額2兆2000億ドルの第3ラウンド経済刺激法案に署名したが、多くの経済学者が米国経済は長期の「持続的衰退」に陥ると警告し、ホワイトハウスと国会民主党員は第4ラウンド経済刺激策の準備に取りかかった。
米国経済が「持続的衰退」に陥る恐れ
トランプ氏は3月29日、ソーシャルディスタンス確保に関する指針を4月30日まで延長すると発表した。3月31日、トランプ氏はホワイトハウスで開かれた記者会見で、向こう2週間、米国は「非常に苦しい」時期となると述べ、国民に「苦難の日々」に備えるよう促した。
米国は世界で新型コロナウイルス感染者が最も多い国である。ホワイトハウス新型コロナウイルス対策タスクフォースの調整官のデボラ・バークス博士は3月31日、向こう数カ月、米国での新型コロナウイルス感染症による死者は10万人から24万人に大幅に増加すると警告した。彼女は、「よく効く薬がなく、不思議なワクチンや治療法もない。必要なのは行動のみ」だと述べた。
感染症の流行とともに、米国各界は経済危機と食糧危機も近く訪れると懸念している。