中国工業情報化部(工信部)報道官、運行監測協調局長の黄利斌氏は8日午後、国務院共同予防・抑制メカニズムが開催した記者会見で、中国の感染症の状況が好転する一方、国外では感染症の拡大が加速するなか、中国が関連国・地域に支援と援助を行うと共に、企業の能力向上と生産拡大を奨励し、ハイクオリティな中国製品で国際社会に貢献したいと話した。
黄利斌氏は、中国の防疫対策を保障すると同時に、中国企業がフル稼働であらゆる手段を講じて世界の防疫対策を支え、世界の感染症の状況に応じて能力増強と生産拡大を進めていると説明。しかし、世界で大きなニーズがあるものの、中国の能力にも限界があり、多くの要因が中国の医療物資の生産能力発揮と供給能力向上を制約していると話した。例えば、世界のメディアが注目する人工呼吸器の生産では、コアパーツの供給不足という制約を受けている。
工信部の統計によると、現時点で中国の主要生産企業は全国に2万9000台あまりの各種人口呼吸器を供給。湖北省には約1万8000台、うち侵襲的人工呼吸器は3000台以上、国外には約1万8000台、うち侵襲的人工呼吸器は4000台以上を供給した。
工信部装備工業一司副司長の陳克龍氏は、現在中国の人工呼吸器生産企業がいずれも時間外勤務を行い、あらゆる手段を講じて世界の防疫対策に役立つ製品を供給し、市場化の原則にもとづき世界のバイヤーと商談を行っていると紹介。工信部が関連部門と共同でキーパーツの供給拡大を図り、パーツと完成品企業の増産を後押しする方針を明らかにした。また、企業の安全生産と品質管理の強化、供給能力の向上を促進し、世界の防疫対策に大きく貢献したいとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月9日