国務院合同予防・抑制メカニズムの18日の記者会見によりますと、関係部門が中国の国際貨物輸送力の強化に前向きに取り組み、国際物流の向上を図っているということです。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、郵便物の輸送遅延や、重要な生産物資と医療物資などの輸送難など、国際貨物輸送に支障が出ています。これについて交通運輸部安全総監督で、水運局の李天碧局長は18日の記者会見で、国際物流のサプライチェーンの安定を保つため、複数の政府部門が多くの対策を講じているということを明らかにしました。
その具体策としては、旅客機による貨物輸送を奨励し、中欧定期列車の輸送力を保障するため、便数を増やし、国際的海運コースを新たに設けることなどが挙げられています。
海運は国際貨物輸送の主要ルートです。これについて李局長は「海運をスムーズにするため、交通運輸部などの部門では手続きの簡素化と利便化を図り、物流のコストを減らし、保障メカニズムを強化するなどの対策を講じている」と述べました。
また、18日の記者会見で国鉄集団貨物輸送部の趙峻主任は、「欧州での厳しい感染状況から、医療物資の需要の拡大に応じるため、国際協力の医療物資を輸送保障の重点物資として優先的に輸送し、物流を確保している」と述べました。
「中国国際放送局日本語版」2020年4月19日