国内で生産・販売規模が最も大きい自動車グループの上汽集団の2019年の業績は低下し、難局脱却が難しい国内自動車市場の最大の注目点となっている。
4月13日晩、上汽集団は2019年の年間報告を発表した。報告によると、2019年の同グループの売上高は8265億3000万元で前年比6.88%減少、株主に帰属する純利益は256億300万元で28.90%減少、経常外損益を除く純利益は215億8100万元で33.41%減少し、上場10年来で初めての純利益減少となった。業績低迷に伴い、10株あたりの配当金は8.8元(税込)で約3年来の最低を記録した。
上汽集団の売上高と純利益が減少 会長の税引き前報酬も約20%減少
2019年の中国自動車市場は全体的に低迷し、上汽集団の売り上げも低下した。国内の売り上げ8%減と比べて、同グループは平均を下回り、2019年の販売台数は623万8000台で前年比11.5%減少した。うち、乗用車販売台数は537万8000台で、12.7%減となった。
上汽通用五菱と上汽通用の失速は業績低下の最大の要因である。2019年、上汽通用五菱の販売台数は166万台で19.42%減少し、上汽集団の各セクターで最大の下げ幅となった。上汽通用は約160万台で18.78%減少した。
2019年、上汽大衆の売上高は2360億元で前年比9%減少し、上汽通用ほどの低下とはならなかった。しかし、純利益は両社とも似たり寄ったりである。上汽大衆の純利益は200億元で29%減、上汽通用は110億元で30%減だった。
この影響を受け、2019年の上汽の経営陣の収入も減少した。年間報告によると、上汽集団の陳虹会長の2019年報告期間内の税引き前報酬は154万6700元で、2018年の192万8000元より38万1300元、約20%減少。取締役兼総裁の王暁秋氏の収入は277万6万00元で、前年同期の283万300元を下回った。
輸出に関しては、申し分ないと言える。2019年の同グループの自動車輸出・海外販売台数は35万台で前年比26.5%増加し、4年連続で全国1位となった。うち、MG名爵の海外販売台数は13万9000台で前年比90%急増し、中国の輸出台数トップに立った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年4月18日