2019年にようやく回復したイタリアの高級品会社のフェラガモが、再びダメージを受けている。同社が先日発表した今年第1四半期の主要財務データによると、売上高は前年同期比30.6%減の2億2000万ユーロで、同じ為替レートで計算すると31.4%の減少になる。
しかし、これは特殊なケースではない、イギリスの高級品ブランドのバーバリーは投資家に対し、第1四半期の売上高の減少幅が50%に達することを警告した。
2月、新型コロナウイルス感染症の流行後、欧州を訪れる中国人観光客が大幅に減少した。国際免税手続き会社のプラネットが発表した2月の欧州観光小売業データによると、売上高は前年比13%減少した。中国人観光客は欧州観光小売業の最大の貢献者であり、2019年第3四半期、中国人観光客は欧州の消費支出ランキングのトップに立ち、欧州の観光収入の2年ぶりの記録更新を後押しした。
感染症の流行が欧米諸国で深刻化するにつれ、アナリストは、欧州観光小売業は向こう数カ月、「さらに悲惨」な状況になると見ている。
これを受け、欧米の多くのファッション・高級品グループは、従業員の無給休暇と企業の減給制度を実施し、新型コロナウイルス感染症による厳しい試練に対応すると発表した。