高級品市場にダメージ 機関が世界の年間損失額700億ユーロ超と予想

高級品市場にダメージ 機関が世界の年間損失額700億ユーロ超と予想。

タグ:高級品市場

発信時間:2020-04-18 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 ヴェルサーチ、マイケルコース、ジミーチュウを持つ米国の高級品グループのカプリは、4月11日から北米地区の店舗の従業員7000人の無給休暇を実施し、臨時休業中の店舗を6月1日以降に再開することを決めた。そのほか、カプリは取締役会の今年の現金報酬を50%削減する計画で、グループのCEOおよびその他の複数の経営陣も2021年度の報酬を断念すると示している。さらに、同社は企業のキャッシュフローを維持するため、各階級の報酬を20%前後削減するという。


 別の米国の高級品グループのラルフローレンは3月中旬に北米の店舗を閉鎖し、4月11日から小売部門の全従業員と会社の一部従業員を対象に無給休暇を実施すると発表。また、CEO兼CCOは2021年度の報酬および2020年度の全ボーナスを断念することに同意したと示した。そのほか、経営クラスと世界の指導チームのメンバー140人の報酬を20%削減し、取締役会も2020年度第1四半期の現金報酬を断念する。


 感染症流行により実店舗が休業となり、スイスの高級腕時計会社パテックフィリップは初めてオンライン販売の厳格な規制を緩和し、販売代理業者が同ブランドの腕時計をネット販売することを臨時で許可した。過去、パテックフィリップの商品はブランド直営の専門店と販売代理店でしか販売されず、オンライン販売は行なっていなかった。しかし、ここ数カ月で新型コロナウイルス感染症が急速に世界で蔓延し、海外旅行が激減し、外出自粛が要求される中、非生活必需品の店舗は臨時休業に迫られ、伝統的な小売業者は途方に暮れ、ECは唯一可能な販売ルートとなった。


 しかし、パテックフィリップは声明の中で、「これは当面の措置であり、新型コロナウイルス感染症により休業した代理店の難関突破を支援するため」だと強調した。


 要客研究院の周婷院長は、現場から見ると、高級品ブランドは2020年上半期をそのまま失い、さらに深刻なのは、感染症流行に伴う世界の消費力低下と中国人消費者の消費習慣の変化であり、いわゆる「報復性消費」ではなく、かなり長期間の市場低迷になるとの見解を示した。


 要客研究院は、2020年の世界の高級品業の末端小売額は20~30%激減すると予想した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年4月18日


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