中国北京市は16日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染防止抑制活動に関する記者会見を開いた。この席で、同市委員会組織部部務会の徐穎委員は、配達やデリバリースタッフの「小区(住宅地)」への立ち入りを認める方針を示した。
国内の感染状況が落ち着きをみせ、各業界の操業再開に向けた動きが加速する中、北京市では、配達やデリバリー、家事代行サービス、不動産仲介などのスタッフの小区への立ち入り制限を秩序立てて緩和し、住民の生活の利便性を確保する。
徐委員は、デリバリーや牛乳の配達などのスタッフが小区に立ち入る際の市独自のガイドラインを次のように策定したと説明した。
◇宅配などの関連企業が責任をもって感染防止の取り組みを厳重に行うことを前提とする。
◇社区(コミュニティ)(村)が条件を満たすデリバリースタッフに対し、小区への出入許可証の発行手続きや登録を行う。
◇デリバリースタッフは身分証明書を所持し、ミニプログラム「健康宝」で健康状態が良好であることを示す「緑のコード」が表示され、体温チェックで問題がなければ、小区へ立ち入ることができる。受け渡しは「非接触型」で行う。
また、家事代行サービスを求める住民の要望に応じるため、ガイドラインを次のように策定した。
◇家事代行サービス企業は、スタッフの健康管理を強化する。
◇コミュニティ(村)は、厳重な管理を行い、住み込みや長期間にわたり同じ利用者のもとに通うスタッフに対し、しっかりと登録を行い、雇い主と感染防止に関する責任などを取り決めさせた上で、出入許可証の発行手続きを行う。
◇時給制の家事代行スタッフ(パートタイマー)については、登録情報を確認した後、「健康宝」で「緑のコード」が表示され、体温チェックで問題がなければ、住宅地へ立ち入ることができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月17日