中国政府がシリアの新型コロナウイルス流行抑制を支援するために送った最初の防疫物資が15日、シリアの首都ダマスカスに到着した。
防疫物資を載せた特別機は同日夜、ダマスカス国際空港に到着。防疫物資の荷箱には、中国語とアラビア語で「共に長城を築き、共に『シリア』の防疫対策を進めよう」と記されている。
同空港で開催された支援物資引渡セレモニーで在シリア中国大使の馮飈氏は、中国の専門家が事前にインターネット動画でシリアの医師と新型コロナウイルスの予防および治療の経験を共有し、シリアを支援する最初の防疫物資が検査試薬となり、引き続きシリアを支援すると話した。中国はシリアを含む世界各国と共同で、新型コロナウイルスの感染流行に対応するとしている。
シリア副外務大臣のファイサル・メイクダド氏は、シリアを代表して謝意を表した。同氏は、「国際社会が新型コロナウイルスの感染流行の戦いで協力するべきで、災難を克服するのが真の国際協力だ」と話している。
シリア衛生省によると、15日時点で新型コロナウイルス感染者は33例に上り、うち5例が治癒、2例が死亡した。シリア政府は3月以降、防疫対策として休校、公共交通の停止、国境封鎖、夜間外出禁止などの措置を講じている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月17日