人工肉、健康性をアピールも「歯ごたえが悪い」と不評

人工肉、健康性をアピールも「歯ごたえが悪い」と不評。

タグ:人工肉

発信時間:2020-04-24 14:49:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 「健康に悪い」とされてきたファーストフードが健康性をアピールし、「動物による感染拡大リスクの低減」という概念を打ち出し、「人工肉」「植物肉」などの概念を持つ食品の国内市場展開を急いでいる。人工肉関連銘柄が23日午後に高騰し、双塔食品、京粮控股が相次いでストップ高となった。豊楽種業、大康農業は約9%高で、来伊份、北大荒、維維股份などの株価が高騰した。


 ところが記者の調べによると、人工肉の食感は期待されていたほどではないが、価格は本物の肉の倍になっている。消費市場では今のところ大きなブームが生じていない。業界関係者によると、人工肉業界の基準がまだ制定されておらず、将来性には期待できるが、価格・食感・業界マニュアルなどのハードルを乗り越える必要があるという。


 1つ目のハードルは高価格だ。記者の調べによると、人工肉の価格が本物の肉を上回ることが多いのは、技術的なコストが高く、量産が困難だからだ。国盛証券の研究報告によると、人工ハンバーグは2013年にマーク・ポスト教授の実験室内で作られた。当時のコストは32万5000ドルだった。フューチャーミート社が5年後に生産した人工肉のコストは1ポンドあたり1万ドルほど。また研究報告によると、「培養肉」のコストを削減するため重要なのは血清のコスト削減だ。しかし現在、血清のコストだけでも本物の肉の価格を上回る。そのため培養肉には価格の競争力がなく、量産が難しい。


 2つ目のハードルは味だ。技術の発展に伴い人工肉の味は限りなく本物に近づいている。しかしケンタッキーやスターバックスなどの新商品ベータテストなどの販促を見ると、現在市場に流通している人工肉は国内消費者の日常的な食習慣に合わず、受け入れられるかは疑問だ。


 3つ目のハードルは基準の未整備だ。人工肉は現在国内で、「安全」「健康」をアピールしているが記者が国家食品薬品監督管理などの部門の関連基準と監督管理制度を閲覧したところ、権威ある説は見つからなかった。中国肉類食品総合研究センター主任、北京食品科学研究院長の王守偉氏はメディアに、「世界の人工肉の市場シェアは2040年に60%に到達する見通しだ。現在、人工植物肉の国家基準が制定中だ。また中国工程院はすでに『中国工程院戦略諮問プロジェクト生物培養肉発展戦略研究』プロジェクトを開始し、戦略的なレベルから培養肉を研究する」と述べた。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月24日

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