中国国家統計局は27日、2020年3月の全国一定規模以上工業企業の利益総額は前年同月比34.9%減少したが、減少幅は1-2月より3.4ポイント縮小したと発表した。1-3月の利益総額は前年同期比で36.7%減少したが、減少幅は1-2月より1.6ポイント縮小した。
統計によると、複数の業種で利益がやや改善している。3月単月では、41業種のうち28業種の利益の伸びが1-2月より拡大または減少率が縮小した。うち、利益が増加した業種は8業種と、1-2月より4業種増えた。なかでも、先進製造業の利益が顕著に改善した。3月は、ハイテク製造業の利益が前年同月比で0.5%増加したが、1-2月は37.1%の減少だった。戦略的新興産業の利益は9.1%減少したが、減少幅は30.7ポイント縮小した。このほか、生活必需品産業の利益は大幅に改善した。
国家統計局工業司副司長の張衛華氏は、「防疫対策と経済社会発展に向けた各措置が統合的に実行されるのに伴い、企業の再稼動が加速し、工業製品の売上も回復し始め、企業収益も上向くだろう。しかし、市場の需要が未だ完全に回復せず、企業の在庫が積み上がり、工業製品価格が持続的に下落、コスト圧力が高止まりするなど複数の要因が重なるため、工業企業の利益減少幅は依然として大きく、収益動向は引き続き楽観できない」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月27日