4月28日に開催された第1四半期非鉄金属業界経済運行発表会で、中国非鉄金属工業協会副会長兼秘書長の賈明星氏は、中国の2020年第1四半期の非鉄金属10種生産量が前年同期比2.1%増の1417万2000トンだったことを明らかにした。鉱山と加工製品の生産量が減少したものの、減少率は1-2月に比べ大幅に縮小したとしている。
第1四半期の非鉄金属工業固定資産投資額は前年同期比11.4%減となったが、減少率は1-2月に比べ7.8ポイント縮小。現在、非鉄金属企業は段階的に営業と生産の再開を進めている。中国非鉄金属工業協会が一般非鉄金属精錬および銅・アルミニウム材生産企業241社に対して行った調査によると、4月26日時点で、企業の営業・生産再開率は92.9%に達した。
賈明星氏は、第2四半期と下半期に非鉄金属価格が全体的に変動しながらも回復に向かうとの見方を示した。「第2四半期は非鉄金属業界の利益がマイナス成長となる見込みだが、通年では前年と同じくらいの利益を計上する見通しだ。国内の需要回復に伴い、通年でみれば、非鉄金属の需要は前年と同水準に達するだろう」と話している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月28日