中国重汽は中国の主要大型トラックメーカーの一つで、年間の生産高は1000億元以上。新型コロナウイルス感染症の発生後、サプライチェーンの速やかな調整などのおかげで、同社は市場回復のチャンスをつかんだ。生産・販売が活況を呈している。
中国重汽集団公司の劉正涛副総経理によると、同社は現在、毎日約1000台の受注を獲得しており、生産が過負荷になっている。通常の生産量は毎月2万台ほどで、2月は感染症の影響を受け1万3000台のみだったが、3月には2万3500台に増加した。
劉氏は「これは1カ月あたりの生産量の新記録だが、すぐに更新される。4月は2万8000台にのぼる見通しで、6月の生産計画はさらに4万台だ」と述べた。
感染症の影響を受けながら、中国重汽の受注は減るどころか逆に増えている。これは中国の経済回復による旺盛な需要によるものだ。
劉氏は「大型トラック業界は経済のバロメータで、受注の変化から経済の変化を読み取れる。感染初期に物流が滞った際に、一部の企業は物資の滞留により自ら車両を調達した。今や国内の防疫情勢が良好で、高速道路無料化が加わり、生産材料の輸送に必要なトラックの販売が好調になってきている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月5日