中国人民銀行調査統計司は、前年度の中国都市部の家庭資産負債状況を調査した。調査結果によると、中国都市部の家庭資産は物的資産が中心で、金融資産の割合は低く、不動産は7割超を占めた。
物的資産が家庭総資産の8割占める
都市部の家庭総資産は平均317万9000元で、資産の分布にばらつきがある。
地域によって家庭資産の分布に大きな差があり、経済発達地区の家庭資産は高水準となっている。省別で見ると、家庭資産が最も多いのは北京、上海、江蘇、最も少ないのは新疆、吉林、甘粛。うち、北京市の家庭の平均総資産は新疆の家庭の7倍である。収入の多い家庭は資産も多く、収入が最も多い10%の家庭の平均総資産は1204万8000元で、最も少ない20%の家庭の平均総資産の13.7倍となっている。
そのほか、世帯主の年齢、学歴、職業も家庭資産の分布に影響している。家庭総資産は世帯主の年齢が上がるにつれて増加後に減少するという特徴がある。世帯主の学歴が高いほど、家庭の平均総資産が多い。また、世帯主が企業の管理職や個人経営者である家庭の総資産は平均を大幅に上回っている。