中国中鉄股フェン有限公司の情報によると、同社が独自に開発した国内最大口径の開放型トンネルボーリングマシン(TBM)「雲嶺号」が正式にラインオフした。これは中国のトンネルボーリングマシンの高度な開発レベルが一段と向上したことを意味する。
「雲嶺号」は、雲南省滇中地区の導水プロジェクトである香炉山トンネルの掘削に使用される。マシンの掘削口径は9.83メートル、全長は約220メートル、総重量は約2050トンに上る。滇中導水プロジェクトは中国西南地区で最大級、投資額最大規模の水資源配分プロジェクトだ。
香炉山トンネル本線は全長26.5㎞で、「雲嶺号」は20.8㎞を掘削する予定。ボーリング時に見られる軟岩の変形や断層破砕帯、湧水や泥噴出など複雑な地質条件に対応するために、開発チームは「雲嶺号」にこれまでにない地質予測や有害気体検査、緊急避難室など様々な機能を設置し、安全で効率的な工事が確実にできるようにした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月11日