トランプ米大統領はこのほど、米国は農民と牧場主から30億ドル相当の乳製品、肉類、農産品を調達する計画を実施すると発表した。
新型コロナウイルス感染症は米国のサプライチェーンを破壊し、農産品価格の暴落を招いた。また、需要が激減し、買い手が減っている。このような状況下で、農民は自分の農作物、牛乳、保管場所がなく腐りやすい商品を廃棄する事態となっている。
トランプ氏はSNSに、30億ドルの農産品調達は「農家ハーベスト・ボックス」計画の一部だと書き込んだ。トランプ政権は先日、「コロナウイルス食品支援計画」として190億ドルの救済策を発表。同計画は農民と牧場主から30億ドル相当の乳製品、肉類、農産品を調達するというもの。米農業省は5月8日、「農家ハーベスト・ボックス」計画を通し、生産業者との12億ドル契約を承認した。
新型コロナウイルス感染症のまん延により、米国の一部の大型屠畜場は廃業に迫られ、多くの米国人が肉商品の不足に備えている。これに対し、トランプ氏は行政命令に署名し、肉類加工工場は従業員が病気になっても運営を継続するよう要請した。報道によると、新型コロナウイルス感染者が出た養鶏場では、鶏を安楽死させるしかない状況となっている。全米各地の工場の廃業は、同業界に豚、鶏、牛数百万頭規模の損失をもたらす見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月12日