中国国際経済交流センター常務副理事長の張暁強氏は「今回の感染症は中国の産業チェーンにおける脆弱な部分を浮かび上がらせた。当面の急務は、より自主的かつ制御可能な、安全で信頼できる産業チェーンを構築し、産業チェーンの代替を探す意識を強化することだ。高速鉄道、電力設備、通信設備など国際的に比較優位性を持つ産業チェーンについては、引き続き競争力と質を高め、有利な地位をキープする。最近の電子商取引、リモート医療、リモートワークなどの新技術・新業態・新モデルは力強い生命力を示している。情報技術と実体経済の深い融合を模索し、新たな競争の優位性を形成しなければならない」と述べた。
張燕生氏は「衝撃について、中国は揺るぎなき姿勢で自国の事に取り組むべきだ。中国は需要側から着手し、力強い国内市場を促進し、中小企業を支援し、内部循環型の体制を構築するべきだ。消費と投資を拡大し、海外からの受注不足などに対応する。産業チェーンを安定させ、サプライチェーンを円滑にし、バリューチェーンを高める。全面的な協力の革新チェーンを構築する」と提案した。
王志楽氏は「先進国が地政学的利益及び共同の価値観を重視するなか、さらにコンプライアンスの角度から中国企業への監督管理を強化する。コロナ後の国際的な産業チェーンの変化を見据え、中国は企業のコンプライアンスを積極的に提唱・推進することで、国際的な産業チェーンの再構築に対応するべきだ」と指摘した。
蔡進氏は「現在の産業チェーンの地域化・本土化は段階的なものであり、グローバル化の流れは依然として不可逆的だ。今後は共に協議し、共に建設し共有するグローバル化をさらに積極的に提唱し、人類運命共同体の構築の中身をその中に溶け込ませるべきだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月21日