中国科学技術協会の主催による「科創中国(イノベーション・チャイナ)」プラットフォームが5月30日、北京でローンチした。科学者と企業家間の協力を促進し、優位性の高い技術の移転と成果の転化を推進して、中小テック企業の持続可能な発展を支援する。
5月30日は4回目となる「全国科学技術者の日」であり、第2回全国イノベーションリーダー賞の受賞発表の日でもあり、9100万人に上る全国の科学技術者が晴れの日を迎えた。
中国科学技術協会の責任者は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける中、中国は経済・社会の質の高い持続可能な発展を実現するべく、科学技術の成果の移転と転換を加速し、科学技術イノベーションの戦略的支援の役割を効果的に発揮していく必要があると述べた。
同協会が今回発表した「科創中国」プラットフォームは、科学者のブランドと複合領域を総合的に交差させ、中央と地方をシームレスにつなぎ、国際組織と連携するなどの優位性を発揮することで、技術や人材、データなどのイノベーションの要素を企業、地域、生産に向かわせ、科学技術による真の生産への変換促進を加速するもの。
同プラットフォームは、産学連携の組織体制とインセンティブメカニズムを模索するもので、イノベーションのニーズを持つ重点地域や重点産業、テック企業を支援するほか、大学や研究機関、科学者チームをとの連携で、需給マッチングを実現し、技術取引の標準化や市場化を促進して、科学技術を経済・社会の発展に役立たせる。
同協会は今後、「科創中国」プラットフォームの活用により、科学技術に関するボランティアサービスや人材技術訓練、国内外でのイノベーションや創業、意思決定コンサルティングなどの活動を一層促進していく考え。「科創中国」と科学の普及を目指す「科普中国」との両輪で相互促進を図る新たな枠組みづくりを模索するとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月3日