中国商務部の高峰報道官は11日のオンライン記者会見で、中国国内で新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きつつある中、自動車市場は回復基調が鮮明になっていると述べた。
統計によると、5月の全国の自動車販売台数は160万9千台と前月比で12.6%の増加、前年同月比で1.8%の増加となり、11カ月ぶりに前年実績を上回った。
高氏は「中央・地方政府が打ち出した自動車消費の安定・拡大策の効果が徐々に出始めていることの表れだ。自動車メーカー各社が操業・生産の再開を加速し、消費者マインドもやや改善に向かっていることから、自動車需要が回復してきている」と述べた。
その上で、中国自動車市場は伸びしろが大きく、成長ポテンシャルが高いことから、自動車需要は依然として旺盛だと指摘。国内の生産活動と日常生活が本格的に回復に向かう中、さまざまな企業支援策や救済策が一層効果を上げており、中国自動車市場は引き続き緩やかな回復基調が続くとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月13日