米アメリカン・エキスプレス(アメックス)は中国で銀行カード決済サービスを開始する許可を得た。世界最大の市場における現地通貨での取引処理が認められたのは、外資系の決済ネットワークとしては初めて。
この許可は、クレジットカード大手のアメックスが勝利に向けた一歩を踏み出したことを意味する。また外資導入及び経済成長に向け、年内に45兆ドル規模の金融市場を開放するという中国の約束が証明された。
アメックスの声明によると、同社が建設準備を担当するクレジットカード決済ネットワークは、アメックスのカードの中国大陸部におけるオンライン・オフライン決済を処理する。また中国国内で主流の電子財布事業者とも提携する。
海外のクレジットカード企業への開放は、外国企業に金融市場への進出を認める中国のより広範な計画の一環だ。中国の金融市場には他にも、保険、資産管理、投資銀行などが含まれる。米国のブラックロックやゴールドマン・サックス・グループを含む多くの企業が、中国の急成長する富から全力で利益を得るべく準備を進めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月13日