中国のアプリが海外進出、グローバル化の試練を迎える

中国のアプリが海外進出、グローバル化の試練を迎える。

タグ:中国のアプリ 海外進出

発信時間:2020-07-11 09:25:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 インド政府が国内でTikTokなど中国産携帯アプリ59種の使用を禁止し、波乱を巻き起こした。中国のテック企業の海外開拓により、多くの中国産アプリが世界の消費者から注目されている。これは利益に占める海外市場の割合が上がることを意味する。最近の問題は中国企業に、グローバル化が利益とリスクを共にもたらすことを告げた。


 ショッピング・ソーシャルアプリ、米国で好評


 データによると、米国のApp Store及びGoogle Playのダウンロード数トップ100のうち、25のアプリが中国産だ。これは主にソーシャル及びショッピング類に集中している。新型コロナウイルス感染症を受け、これらのアプリのユーザー数と売上が大幅に増加している。


 TikTokは2016年に米国市場に進出すると、直ちにApp Store及びGoogle Playのダウンロード数トップ10に入った。現在はユーチューブ、ネットフリックス、インスタグラムなど米国本土の人気ソーシャルアプリを抜き、アプリストアのトップに輝いている。今年4月末現在の世界のApp Store及びGoogle Playにおけるダウンロード数は20億件以上。うち米国のユーザーは1億6500万件で、総人口の約半数を占め世界3位になっている。統計によると、米国のユーザーは毎日平均で同アプリを8回立ち上げ、平均で毎回約5分間使用している。


 ショッピングについても、多くの中国産アプリが米国人によく知られている。ショッピングアプリ「SHEIN」のApp Storeのダウンロード数は現在22位だ。


 日本と欧州、自撮りアプリとゲームを好む


 環球時報の調べによると、中国産携帯アプリは欧州で近年、急成長している。最も人気の高いソーシャルアプリには、TikTok、微信(WeChat)、QQ、快手などがある。特にTikTokは長期的に、地域アプリダウンロード数でトップ3を維持している。


 中国のECアプリも欧州で多くのファンを手にしている。国際郵便機構が発表した「欧州EC報告書」によると、欧州の国を跨ぐ宅配便のうち3分の1以上が中国のものだ。


 中国のカメラやゲームのアプリも海外進出を加速している。日本のマーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab」が今年発表した、15-25歳の日本人女性を対象に行った携帯電話の「ダウンロード必須アプリ」調査によると、中国のカメラアプリ「Ulike」もその中に選ばれた。非常に豊富なフィルターを提供し、五官及び肌の色を調整でき、クラシックやアートなど風格の異なる写真を撮影できるため、日本人女性の間で広く好評を博している。中国産ゲームアプリも日本で非常に人気が高い。ゲーム情報サイト「電撃オンライン」によると、中国産携帯ゲームアプリ「荒野行動」は日本のダウンロード数で何度も首位になっている。別の中国産携帯ゲームアプリ「第五人格」も日本で多くのファンを持つ。


 また中国の微博(ウェイボー)も日本で一定の知名度を持つ。中国文化を好み、中国を理解しようとする日本人はこれをダウンロードし、中国人と交流する。東洋大学の博士課程に在籍する劉鵬瑶氏は環球時報記者に「ある日本の知り合いが昨年、足を負傷してから学校に通うためよく車を呼ぶようになったが、日本の配車アプリが少ないため滴滴打車をダウンロードした。とても使いやすいという」と話した。


 ローカライズとグローバル化を重視


 成都世通研究院の竜興春執行院長は記者に「中国はインターネット産業やECなどの分野で世界トップの地位を占めている。中国市場は規模が大きく、多くの企業は規模をつけると資産運用能力と経験・技術をつけ海外に拡張する」と話した。中国の通信業界専門家の項立剛氏は「中国企業が海外で事業展開する場合、商品販売は比較的容易だ。しかしサービスは現地の法律・法規、政策、文化、宗教、習慣、感情などの問題に関わる。価値観や宗教などの内容を極力回避し、商品・サービスの提供において極力ローカライズを行うべきだ」と述べた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月11日


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