中国は毎週、無数の5G基地局を建設している。新型コロナウイルス感染症によりグローバル化の実現方法の見直しが迫られるなか、中国が技術の主導権を握れるか否かはさておき、その国内サプライチェーンが活性化し、中国の世界の工場としての地位を取り戻す。インドのニュースサイト「ThePrint」が伝えた。
中国は年末までに50万基以上の基地局を建設し(目標は500万基)、多くのスマホユーザーにより高い通信速度を提供する。
これらの基地局は「新インフラ」の数多くのプロジェクトの一つだ。「新インフラ」はモノのインターネット(IoT)と実体経済の深い融合をさらに促進する。中国は2025年までに1兆4000億ドルを拠出し、この自動化の程度がより高い工業発展に向かい積極的に歩むことで、すでに主導権を握っている分野・製造業の新たな優位性を確立しようとしている。
中国の野心あふれる計画はまだ建設段階にある。ゴールドマン・サックスのアナリストは、資本的支出は今年300億ドルのピークに達する可能性があると予想した(昨年は50億ドル)。中国はより多くの地方政府及び企業の参加を望んでいる。基地局1基あたりの建設コストは約50万元で、これには部品、半導体、アンテナ、回路基板といった長いバリューチェーンがある。これらのプロジェクトによって生まれる多くの企業は、中国の発展に貢献することになる。
5Gの登場によりデバイス間の連結がより緊密になり、多くのデータ送信及び収集が可能になる。
センサー、クラウドデータ、協力ロボット、コンピュータ制御装置など、多くの人知れぬ中国企業が台頭しようとしている。
新型コロナウイルスが全世界の注意を引くなか、中国はこの産業政策を着実に実施することで、すぐにも大多数の国が必要とする部品の製造国になる可能性がある。言い換えるならば、中国は再び世界の工場になり、5G関連の全製品の生産を掌握する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月18日