感染症の影響で、韓国の化粧品業界は全体的に低迷している。初期の予想によると、今年第2四半期の化粧品業界の利益総額は前年比約36%減少した。
外出自粛やマスク着用により、ファンデーションやカラーコスメなどの化粧品の売り上げは大幅に減少しているが、香水などの魅力をアップさせる商品は逆に好調となっている。
実店舗は感染症の深刻なダメージを受けており、韓国最大手の化粧品メーカーは、年内にブランドコレクション店10店舗のみを残し、国内900店舗以上を閉鎖することを決めた。
かつて大人気だった口紅、チーク、パウダーファンデーションはマスクを着用するため使う必要がなくなった。しかし、記者の取材によると、市場が厳しい中で注目点もある。気持ちをリラックスさせ、イメージにアップさせる香水やアロマセラピーなどの芳香商品は逆に成長している。
統計によると、韓国の有名百貨店では今年3月~5月の香水の売上高が前年比40.8%増加し、大手ECでは93.8%急増し、室内と車内で使用するフレグランス商品も人気を集めている。
百貨店の担当者によると、高級香水の売上高は大幅に伸び、今年に入って世界高級香水メーカーは韓国市場参入を加速し、韓国本土のファッション企業も香水ブランドを立ち上げている。
そのほかに、自宅で美容・トリートメントをする人が大幅に増えている。ネイルトリートメント、家庭用ヘアカラーリング剤などの商品の売上は増加している。韓国の個人用ネイル商品は充実しており、色やスパンコールを組み合わせると数百通り以上のネイルができ、消費者の購入意欲を刺激している。
夏に入ってから、マスクを長時間を着用することによる肌アレルギーなどの問題が生じやすく、基礎クレンジング、スキンケア、オーラルケアなどの商品が好調となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年7月31日