北斗3号システムが完成、北斗産業に何をもたらすか

北斗3号システムが完成、北斗産業に何をもたらすか。中国は先般、北斗3号グローバル衛星測位システムの構築完了を宣言した…

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発信時間:2020-08-03 10:49:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国は先月31日、中国が自主建設し独自に運行する北斗3号グローバル衛星測位システムが全面的に完成したことを、世界に厳かに宣告した。中国の北斗は高品質サービスを世界に提供し、人類に福をもたらす新時代を切り開いた。


 中国衛星測位協会が今年発表した「2020中国衛星測位・位置サービス産業発展白書」によると、北斗応用発展を軸とする昨年の中国衛星測位・位置サービス産業全体の生産高は前年比14.4%増の3450億元にのぼった。生産高は2012年より4倍以上に増加した。うち中核生産高に対する北斗の寄与度は8割以上。同時に「北斗+」と「+北斗」の応用の推進掘り下げに伴い、衛星測位関連の生産高は前年比17.3%増となった。これは北斗の応用及びその他の分野との融合発展が、中国の衛星測位事業の発展の主な推進力であることを示している。


 中国衛星測位協会の于賢成会長によると、北斗応用発展の掘り下げが続いており、応用規模が持続的に拡大し、応用の成果も顕著だ。インダストリアルインターネット、モノのインターネット、クルマのインターネットなどの新興分野において、自動運転、自動停車、自動物流などの北斗融合革新応用市場が発展し始めている。経済効果も徐々に顕在化しようとしている。昨年末現在、国産北斗互換チップ及びモジュールの販売量が1億個を突破した。国内の衛星測位端末製品の販売台数は合計で4億6000万台を突破し、うち衛星測位機能を持つスマートフォンの販売台数は3億7200万台。スマホを含む北斗互換チップを採用した端末製品の社会保有台数は現在計7億台以上。北斗応用は数多くの分野で「標準スペック化」発展の新段階に邁進している。


 また北斗の革新的な応用は近年、各産業のモデルチェンジ・アップグレードの発展の中に深く融合している。自動車、高速鉄道、エネルギー、鉱業、郵政、移動通信、交通・物流、インターネットサービスなどの分野の中堅企業が現在、「+北斗」を能動的に発展させ、産業の新しい力になっている。これにより中国衛星測位サービス産業の全体的な発展を力強く促進しており、業界の経済効果に対する寄与度も大幅に向上している。北斗海外応用協力及び貿易交流もより頻繁になっている。北斗による土地の権利確認、精密農業、スマート施工、スマート港湾などがすでに、ASEAN、南アジア、東欧、西アジア、アフリカなどで応用されている。


 国も新インフラの戦略的発展を推進中だ。北斗応用は各新インフラ分野において、情報化・スマート化アップグレード改造に不可欠な、重要な技術手段だ。将来的に北斗は5G移動通信、モバイルインターネット、モノのインターネット、ビッグデータなどの技術と融合革新を加速する。北斗が提供する正確な時空情報を軸とする製品及びサービスは、電子商取引、モバイルスマート端末、コネクテッドカー、インターネット位置サービスでさらに活用される。これは人々の生産及びライフスタイルにより深い影響と変化をもたらし、より大きな北斗応用市場を形成する。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月3日





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