北斗3号グローバル衛星測位システム(Global Navigation Satellite System GNSS)が7月31日、正式に開通した。
北斗システムは国連GNSSのコアサプライヤーとして、新しい考え方、新しい理念、新しい原動力を世界の衛星測位分野の発展に注いだ。国連宇宙局と衛星測位分野での協力深化で合意形成を進め、中国で国連GNSS国際委員会を2度開催、「北斗宣言」と「西安イニシアチブ」を発表した。
北斗システムが世界の舞台にもたらしたのは、中国の大学と科学研究機関による共同開発、産業協力、教育訓練などだ。北斗システムは、これまで懸命な努力で蓄積してきた衛星測位システムの経験と知識を、世界各国の衛星測位システム開発推進の近道へ転換させるとともに、中国アラブ北斗/ GNSSに代表される北斗センターを足がかりに多くの国際的人材を育成、中国アラブ協力フォーラムなど地域強力メカニズムの構築に積極的に参加し、中国の方案と中国の知恵で世界に貢献することに注力している。
◇国際民間航空機関(ICAO)は、北斗を4つのグローバル衛星コンステレーション(GPS、GLONASS、ガリレオ、北斗)の1つとして認可し、北斗3号の新しいグローバルシグナルをサポートする初の移動通信国際標準を発表。◇国際電気標準会議(IEC)は、初となる北斗の船舶用受信設備検査基準を発表。◇国際海事機関(IMO)は、北斗システムを全世界無線航行システム(WWRNS)として認可。◇捜索救助衛星システム「コスパス・サーサット」は、北斗3号が伝送する救難信号に関する基準の制定と接続テストを実施。――近年、サービス能力の増強により、中国の「北斗」は積極的に世界的事業に取り組み、国際的な職務を履行している。
中国共産党第十八次全国代表大会以来、北斗システムは積極的に「一帯一路」イニシアチブに呼応し海外に進出、各国の産業や需要に対応したサービスを提供、「世界のブランド」と呼ばれるまでになった。