2013年、ミャンマーは農業分野に500台以上の高精度の北斗端末を導入。東南アジア諸国で初めて農業データ収集や精密な土地管理に使用された。
2015年、北斗システムの高精度受信機がクウェート国立銀行本部の高さ300メートルの高層ビル建設に導入されたが、垂直方向でミリ単位の誤差という高精度な工事を実現。北斗が海外で高層ビル建設のモニタリングに利用されたのはこれが初めてだ。
北斗システムはシンガポールでも導入された。北斗の高精度な低騒音杭打ちシステムで杭打ちポイントの精密管理を実施したが、その精度はセンチメートル単位だった。
北斗システムはカンボジアでも導入された。カンボジア政府の総合開発計画や国土整備サーベイランス向けに、基礎情報資料を提供した。
北斗システムはラオスにも導入された。全国的な土地所有権確認プロジェクトの模型作りや地形図作成など、さまざまな測量調査に新たな手法を提供した。
国際定期貨物列車「中欧班列」には北斗端末を備えたコンテナが積まれ、高精度な測位ナビゲーション機能で物流の利便性を高め、伝統的な輸送方式の高度化とモデル転換を実現した。
インドネシア、マレーシア、タイなどの国々も、北斗システムを積極的に利用したスマートシティの建設を模索している。現在、北斗の中国製の基礎製品は120以上の国と地域に輸出されており、ASEAN、南アジア、東ヨーロッパ、西アジア、アフリカなどで実用化されている。
新たな時代に、中国の「北斗」は世界の舞台へ歩みを進める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月8日