深センと香港の協力は、広東自由貿易区前海蛇口片区の独特な使命だ。新たな情勢を迎え、前海は自身の優位性を発揮し、さらに香港を支えとし、香港に貢献する。
前海自由貿易片区の関連責任者によると、前海はこれまで終始、中央から授かった戦略的位置づけをしっかり把握し、一国二制度の方針を全面的かつ正確に貫徹し、国家発展の大局への香港の融合を支持し、長期繁栄・安定を自らの任務とし続けている。深センと香港の協力の、香港への依存から香港への貢献・支援への変化を促している。さらに長期的に見ると、手を携え国家発展の大局により良く貢献する方向に邁進しなければならない。
「香港を支えとする」とは、香港の優位性を深く認識し正確に把握し、香港の対外開放、ビジネス環境、人的資源、国際ルールとの連結、金融、専門的なサービス業などの優位性を十分に発揮し、謙虚に学習し参考にし、より多くの人材及び大陸部企業の香港経由の海外進出を推進し、国の「一帯一路」、粤港澳大湾区、深セン先行模範エリアの建設に助力することを指す。
「香港に貢献する」とは、香港が直面している苦境と需要を把握し、援助・支持することだ。具体的には主に次の6つの措置がある。
(一)持続的に香港優遇政策を打ち出し、香港人と香港企業に前海発展のボーナスを与える。前海自由貿易片区は先ほど、企業誘致・資本導入、プロジェクト建設に関する一連の香港優遇政策を打ち出した。
(二)土地の3分の1を香港に供給する約束を維持するほか、前海粤港澳青年創業エリア、前海文創タウンの建設を加速し、前海のより多くのスペースを優先的に香港に供給し、香港の発展スペースを効果的に拡大する。
(三)青年の交流・協力を強化し、各レベルの青年による前海での創業・就業を支持する。現在まで3回に渡り港澳青年サポート資金を5417万4000元給付している。
(四)香港各界との意思疎通と連絡をさらに強化し、香港と大陸部市場の紐帯としての前海の力を発揮する。サービスを徹底し、香港側が大陸部の市場と資源を理解し、大陸部市場を拡大し、香港の国際金融センターなどの優れた地位を固めるため支援する。
(五)利便性の高い政策措置の制定を急ぎ、深く融合する勤務・生活環境を構築する。
(六)前海と香港のインフラ相互接続を積極的に推進し、手を携え粤港澳大湾区の中核エンジンを構築する。説明によると、親会社を香港に置く蟻知科技(深セン)有限公司の創業者である劉毅文氏は、前海の優れたビジネス環境を称賛してやまない。「私は昨年3月24日の1日だけで、『深港通注冊易』ビジネス・サービスを通じ前海の営業許可証を取得した。効率的で便利でスムーズだった」
情報によると、前海自由貿易片区は香港が国家発展の大局に溶け込めるよう、引き続きより大きな貢献を成し遂げる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年9月1日