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サービス業の力強い回復、経済回復をけん引。
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雲南省の麗江古城で、太鼓を叩き民謡を歌う女性が街頭に戻った。成都市の寛窄巷子では、蓋碗茶を味わい川劇を見る観光客が再び長蛇の列を作っている。重慶市の洪崖洞風景名勝区では、煮えたぎる火鍋が辛い香りを漂わせている。各地で再び生活感あふれる雰囲気が漂っている。
各地のサービス業は現在、着実に回復する流れを示している。江蘇省、浙江省、重慶市などのサービス業付加価値額は上半期、前年同期比でプラス成長を実現した。中国国際経済交流センター経済研究部の劉向東副部長は「産業付加価値額の寄与度で見ると、サービス業の経済成長への寄与度は現在50％を上回っている。中国の経済発展はすでにサービス業駆動型の経済構造に転じている。サービス業の回復は、経済の回復加速に対して重要な力を発揮した」と述べた。
感染症の影響は現在も続いているが、サービス業はすでにチャンスを目にしている。流れに乗り、モデル転換と高度化に取り組み、損失を取り戻すことが業界内の共通認識になっている。これに向け伝統的な外食、小売、家事代行などの業界がさまざまなアイデアを出し、オンライン・オフライン融合の革新的なサービスモデルを形成し、経営・業態を再構築している。
家事代行企業「阿姨来了」は新たなサービス方法を試みている。リモート面接を採用し、オンライン訓練やオンラインマッチングを開始した。移動を追跡し、健康状況やグリーンコードをチェックするといった一連の措置を打ち出した。同社の6−7月の受注は前年同期比で40％増加し、2−3月比で73％増となった。同社のプラットフォームに登録する家事代行スタッフは、6月以降に2万人以上増えた。
外食業にも多くの喜ばしい変化が生じている。一部の店はコロナ禍で衛生管理への重視を強め、厨房を外から見えるようにし、料理を1人前ずつ提供した。新業態・新モデルが次々と搭乗し、飲食の小売化が好評を博した。伝統的な飲食店は中央キッチンで調理し基準化された商品にし、スーパーやECサイトで販売している。消費者は自宅でも美味しい料理を気軽に味わえる。オーダーメイド型の飲食サービスが急台頭し、一部の飲食店は需要に基づき利用客にオーダーメイド型の食材、カスタマイズされた食事環境、デリバリーサービスを提供し、飲食サービスのモデル転換と高度化を促進した。
しかしサービス業はまだ完全に回復しておらず、宿泊、外食、観光などの伝統的なサービス業が依然として一定の影響を受けている。サービス消費の需要の完全な回復には、まださらなる取り組みが必要だ。
中国社会科学院財経戦略研究院の李勇堅研究員は、「サービス業と製造業の大きな違いは、多くのサービスがフェイス・トゥ・フェイスで行われる点にある。これは知らぬ間に人員の頻繁な接触の機会を増やしており、感染対策を難しくしている。感染症は国内で現在よく封じ込まれているが、消費者は観光、外食、宿泊、小売など他人と接触するサービスの消費にまだ不安を感じている。これは消費の回復を妨げている。政府、社会、企業の各界は共に努力し、サービス業の操業再開、活力の回復を積極的に促すべきだ。またチャンスをつかみ、新技術・新業態・新モデルを積極的に採用し、需要拡大、供給改善、効果的な防疫などの政策サポートを徹底するべきだ」と述べた。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年9月12日
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