自由貿易試験区が再拡大 特色ある改革開放の重要ポイントに

自由貿易試験区が再拡大 特色ある改革開放の重要ポイントに。北京・湖南・安徽自由貿易試験区総体方案と浙江自由貿易試験区拡張方案が先ごろ承認された…

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発信時間:2020-09-26 15:32:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 北京・湖南・安徽自由貿易試験区総体方案と浙江自由貿易試験区拡張方案が先ごろ承認された。国務院新聞弁公室が21日に記者会見を開き、方案の状況を明らかにした。 


 商務部副部長兼国際貿易談判副代表の王受文氏は方案について、自由貿易試験区に対する党中央と国務院の戦略的位置付けと要求を十分に考慮したと説明。サービス貿易、先進製造業、科学技術イノベーション、デジタルエコノミーなどの新領域と新業態をめぐり、特色が鮮明な差別化された試験任務を打ち出し、特色ある改革開放の新たな重要ポイントを確立する方針を示した。 


 北京市が中国のサービス業開放において先導的な役割を担うため、北京自由貿易試験区では、条件に応じてサービス貿易の参入規制を最大限に緩和する。湖南自由貿易試験区では、製造業のデジタル化とスマート化へのモデル転換を促進し、先進製造業のハイクオリティな発展を支える。安徽自由貿易試験区では、基礎研究と応用研究の先端研究プラットフォームおよび基地の配置を通じ、科学技術イノベーションの発信地建設に努める。浙江自由貿易試験区では、IoT(モノのインターネット)、工業インターネット、人工知能など新型インフラの建設を強化し、デジタルエコノミー発展のモデル区を打ち立てる。 


 湖南自由貿易区には長沙、岳陽、郴州という三つのエリアがある。湖南省副省長の何報翔氏は長沙エリアについて、臨空経済を特色とするグローバルハイエンド装備製造業の基地や内陸地区ハイエンド現代サービス業センター、中国・アフリカ経済高度協力先行区、中部地区勃興・成長拠点を構築すると紹介した。岳陽エリアは臨港経済が特徴で、長江中流総合水上輸送物流センターと内陸臨港経済モデル区の構築を目指す。郴州エリアでは、香港・澳門と直通する優位性を生かし、内陸地区産業移転、加工貿易モデル転換・高度化の重要プラットフォームおよび湖粤港澳(湖南、広東、香港、澳門)協力モデル区を打ち立てる。 


 「安徽自由貿易試験区は、安徽省サービス国家開放発展戦略の重大プラットフォームになる」。安徽省副省長の章曦氏は、改革開放とハイクオリティな発展の方針を堅持し、同省の三大メリットを生かして三つの項目を模索すると説明した。まずは科学技術イノベーションの優位性を発揮し、科学技術イノベーションと実体経済発展が深く融合する新たなメカニズムを模索する。次に、産業の優位性を発揮し、伝統産業のモデル転換・高度化と戦略性新興産業の拡大という新たなモデルを模索する。最後に、地理的優位を生かし、改革開放とハイクオリティな発展の新たな措置を模索する。 


 方案によると、浙江自由貿易試験区は、石油・天然ガス全産業チェーンから五大機能エリアへと拡張される。浙江省副省長の朱従玖氏は、自由貿易区の拡張後に同省が五大機能の確立に注力し、改革と難題解決を強化すると説明した。一つ目は、石油・天然ガスを中心とした大口商品・資源配置基地を構築し、国際的影響力を持つグローバル石油・天然ガス取引センターと石油・天然ガス保管輸送基地や世界トップレベルの石化・精錬一体化センター、海事サービス基地を建設する。二つ目は、新型グローバル貿易センターを設立して、グローバル貿易の新領域を開拓する。三つ目は、国際海上輸送および物流ターミナルを構築し、グローバルスマート物流ターミナルの建設を支える。四つ目は、デジタルエコノミー発展モデル区を打ち立て、デジタル産業化、産業デジタル化、デジタル生活新サービスなどの領域を開拓する。五つ目は、先進製造業の集積区を構築する。


     「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年9月26日


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