「BRICSの父」と称される英国の著名エコノミスト、ジム・オニール氏は米CNBCの取材に対して、「中国経済は新型コロナ感染症流行の危機から急速に回復しつつあり、中国は世界経済成長の重要なエンジンとなる」と述べた。
オニール氏は「最新の中国消費支出のデータは、中国経済の回復加速を示している」と指摘。統計によると、8月の中国社会消費財小売総額は前年同月比で0.5%増加、成長率は今年に入ってから初めてプラスに転じた。
同氏は、「コロナ禍に見舞われたものの、中国経済は今年も引き続きプラス成長を実現する見通しで、感染症による損失は来年末までに完全に取り戻せる可能性がある」との見方を示した。
そして「新型コロナによる難局は依然として続いているものの、世界経済には希望の光が射し始めた。中国経済の急速な回復は世界経済の回復にポジティブな役割を果たすだろう」と述べた。
オニール氏はかつて、ゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの会長、英財務省の政務次官を歴任した。2001年に「BRICs」という概念を他に先駆けて提起し、BRICsが世界経済に占めるウェイトは大幅に拡大すると予測した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月7日