3月初め、経営陣と自動車マニアが集まるジュネーブの大型モーターショーの開幕直前、主催側はイベント中止を発表した。新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、世界各地のモーターショーが中止された。『ニューヨーク・タイムズ』が伝えた。
長い静寂を経て、今週末に北京で開幕した感染症発生後最初の大型モーターショーは自動車メーカーに新モデルと今後のコンセプトを展示する貴重な機会を与えた。明るい照明の下で、自動車メーカーの経営陣と自動車マニアはフォードやフォルクスワーゲンなどの西洋の大手メーカーおよび中国のライバルの新モデルを観賞した。これらの光を放つ自動車のターゲットは中国の消費者で、後者はすでに感染症による制限を脱し、消費を熱望している。
どの自動車メーカーも曹奔さんのような消費者を引き込みたいと考えている。33歳の曹さんは上海のコンサルタントで、今年夏に映画館が営業を再開した際、妻とともにノラン監督の映画『TENET』と国産戦争映画『八佰』を鑑賞した。数日前、彼は妻に指輪を買うためジュエリー店を訪れ、客足が戻っていることに気がついた。彼は、「多くの高級ジュエリーが在庫切れになっていた」と話した。
中国経済は第1四半期に萎縮下が、現在は勢いよく回復している。消費の回復は富裕層から始まり、中産階層に広がっているが、多くの低所得の労働者は今も懸命にもがいている。
「中国の中産階層はいつ消費に加わるか」という大きな問題の答えが出たようである。4月、大型車と高級車の売り上げは急速に回復したが、春夏2シーズンは小型車の売り上げが低迷した。現在、売り上げの伸びは昨年の水準に追いついている。公共交通機関の利用に対する不安は春季の自動車売り上げの伸びに繋がり、最近は不安がなくなったが今も勢いよく伸びている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月5日