北京モーターショーの来場者が9月26日、上汽大通の展示ブースで、水素燃料電池車「EUNIQ 7」に目を向けた。これは世界初の水素燃料電池搭載MPV(多目的乗用車)だ。
先ほど開催された第5回国際水素エネルギー・燃料電池車大会において、中国工程院院士、中国汽車工程学会理事長の李駿氏は「中国の水素エネルギー及び燃料電池車の産業発展ペースがさらに上がり、すでに商用車分野で規模効果を手にしている。今後は引き続き、国による燃料電池車開発の模範・応用の契機をつかみ、中国の水素エネルギー及び燃料電池車産業の持続的な急成長を推進する必要がある」と述べた。
上海市経済・情報化委員会の副主任である張建明氏は「上海は2023年までに100軒弱の水素ステーションの規模化を実現し、30軒を建設し稼働させ、水素燃料電池車の普及台数を1万台以上にする」と表明した。中国水素エネルギー連盟は「中国水素エネルギー・燃料電池産業白書」の中で、「2020−25年の間に中国の水素エネルギー産業の生産高は1兆元に、水素燃料電池車は5万台に、水素ステーションは200軒に達する。2026−35年の間に生産高は5兆元に、水素ステーションは1500軒に、水素燃料電池車は1500万台に達する」と予想した。
「中国の水素エネルギー・燃料電池車産業の発展は非常にハイペースだ」李氏によると、中国各地ですでに40以上の水素エネルギー産業政策が発表されており、多くの燃料電池産業化プロジェクトが次々と完成している。今年8月までに92社が工業・情報化部製品目録公告に入っている。車種は220種にのぼり、主に商用車に焦点を絞っている。中国で普及済みの燃料電池車は7200台以上、累計走行距離は1億キロ弱にのぼり、72軒の水素ステーションが建設されている。
中国の燃料電池車産業は現在、市場化模範段階から産業化段階に発展する重要な時期を迎えている。第14次五カ年計画期間(2021−25年)に、産業の進歩と発展をいかに促進するかについて、出席者は協力強化が避けては通れない道になると判断した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年10月9日