中国にとって「第13次5カ年計画(十三五、2016~2020年)」の期間は小康社会を全面的に構築する大切な時期だった。5年間に中国の経済発展は歴史的な成果を上げ、「十三五」の期末に国内総生産(GDP)は100兆元を超え、新しいマイルストーンとなる飛躍を実現する見通しだ。同時に、産業構造の最適化と高度化が持続的に加速したほか、製造業の付加価値が数年にわたり世界トップを維持し、新興サービス業の直近4年間の平均成長率は19.4%に達するなどイノベーションの成果が数多く現れている。
人々を驚かせる「中国のスピード」と「中国のイノベーション」の背景には、中国が5年にわたり供給側構造改革を中心として経済発展の質や効率、原動力の変革を進め、改革開放を強化したことがある。
「十一(10月第1週目の連休)」に中国では休日消費ブームが起こった。国家統計局の統計によると、8月は複数の経済指標が今年初めて増加に転じた。感染症流行が収まらず、世界経済の衰退も進む中、中国経済が示した実績は中国経済が逆風に球を打ち、坂を上る能力を示しただけでなく、中国経済が十分な粘り強さと活力を有していることも明らかにした。
より大きな視野で「十三五」を振り返ると、世界経済の情勢が目まぐるしく変化し、内外の矛盾が入り交ざる複雑な局面の中、中国経済という大きな船は、風雨を恐れず荒波の中を前進すると共に、全方位かつ画期的な歴史に残る成果をあげた。
統計をみると、中国経済の実力は大きく向上している。2019年のGDPは99兆1000億元で、世界経済に占める割合が16%、世界経済成長に対する貢献率が30%前後に達し、「十三五」期末には100兆元に上る見込み。1人当たりGDPは1万米ドルを超え、中国が高所得国へと向かう着実な一歩を再び踏み出した。