10月の全国の一定規模以上工業企業の付加価値額は前年同期比6.9%増加し、伸び率は前月の水準をほぼ維持し、前年同期より2.2ポイント上昇した。1月から10月の工業企業の付加価値額は前年同期比1.8%増で、1月から9月と比べて0.6ポイント上昇した。
国家統計局工業司の江源副司長によると、10月は防疫の推進と経済社会発展の効果が引き続き打ち固められたのに伴い、工業企業の付加価値額は安定した急成長を続け、多くの製品と業界が成長を維持した。エネルギー原材料業の成長は加速し、設備製造業は2桁増を維持し、輸出品荷渡し率はマイナスからプラスに転換し、工業生産は引き続き改善された。
10月の設備製造業の付加価値額は前年同期比で10.8%増加し、4ヵ月連続で2桁増を維持し、工業の安定した成長に重要な役割を果たした。うち、電気機械、自動車、金属製品、一般設備はそれぞれ17.6%、14.7%、14.1%、13.1%成長し、成長率は全工業類の上位につけた。
10月の自動車生産台数は前年同期比11.1%増。うち、新エネルギー車は刺激策、消費回復、新車種登場などにより成長率が94.1%と大幅に伸び、トラックとSUVは急成長を続け、成長率はそれぞれ26.4%と12.3%だった。
国家統計局の付凌暉報道官は、「消費回復の要因は、まず、消費環境の改善、2つ目に消費能力の向上、最後に消費政策の推進である。今年に入ってから、国は自動車消費とサービス消費を促進する政策を発表し、関連業と関連消費の促進力が高まった」と述べた。
そのほか、10月の工業製品の輸出荷渡し量は前年同期比4.3%増加した。9月は1.8%減少している。大部分の業界の輸出情況が改善され、中でも自動車、プラスチック、金属製品、電気機械、専用設備業界の輸出は16.4%、15.3%、12.2%、11.7%、7.2%増加し、急成長を維持した。
これについて、国家統計局工業司の江源副司長は、「国内外の環境は依然として複雑で厳しく、不安定性や不確定性要因も存在し、工業生産の安定した改善は一定の圧力に直面している」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年11月21日