少額融資企業のオンライン少額融資業務を規範化し、監督管理ルールと経営ルールを統一するため、中国銀行保険監督管理委員会は中国人民銀行などの部門と「オンライン少額融資業務管理暫定方法(意見募集稿)」を作った。現在は社会から意見を募集している。
情報によると、意見募集稿は監督管理の主体を明確にし、少額融資企業の経営プロセスにおけるリスク管理体制、貸付上限、情報開示などの問題について詳細に規範化する。同時に省を跨ぐ事業展開の制限や、共同貸付・出資は30%以上といった若干のレッドラインを設定。金融消費者への保護を強化する。
うち「省級行政区を跨ぎオンライン少額融資業務を行う少額融資企業の登記資本金は50億元以上(かつ一括払込)」、及びオンライン少額融資の「1件の共同貸付における出資比率は30%以上」といった監督管理の要求が議論の焦点になっている。
取材に応じた複数の業界関係者は、「意見募集稿」の発表は、オンライン少額融資業務の監督管理を銀行の監督管理に合わせることを意味するとした。これは少額融資企業の地域を跨ぐ事業展開によるリスクを効果的に警戒し、これまで各地の金融監督管理に存在していた「監督管理の窪地」の局面を改善する。オンライン少額融資の全体的なハードルを上げ、投機取引や規制逃れなどの行為に対して強い拘束力を持たせる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月27日