12月14日に開催された上海市政府常務会議は、『上海市新エネ車産業発展加速実施計画(2021-2025)』に原則同意し、新エネ車は大発展の時期にあり、産業の高地を制する必要があることを打ち出した。ここ約1ヶ月で、河南、合肥、昆明、広州などはすでに改革と取り決めを出した。新エネ車技術革新システムの改善、インフラ建設の加速、業界大手企業の育成、千億市場余地への着目で新エネ車産業の育成を加速する。
現在、新エネ車産業は政策に後押しされている。国務院弁公庁は「新エネ車産業発展計画(2021-2035)」を発表し、2025年までに、電気乗用車新車の平均電気消費量を12.0キロワット時/百キロまで削減し、新エネ車新車の販売台数が自動車新車全体に占める割合を20%前後に引き上げ、高度自動運転車の限定区域と特定シーンでの商用化を実現する方針を示した。
工業情報化部が先日開いた新エネ車産業発展「工業情報化部サロン」によると、2021年に新エネ車の販売は30%以上に増加し、180万台に達す可能性がある。現在、関係部門は来年の新エネ車の農村普及作業を計画している。そのほか、スマートネット接続型自動車の路上試験とモデル応用に関する管理規範も改正され、電気化、インターネット化、スマート化協同発展を後押ししている。
地方もチャンスに目をつけ、産業の取り決めを加速している。合肥市は2025年までに、新エネ車産業の規模を1000億元超に、生産能力を100万台にし、質とブランドの国際競争力を形成し、全国の重要な新エネ車産業基地にすることを打ち出した。広州市は、革新チェーンと産業チェーンの接続を促し、システム・完備・効率的な粤港澳大湾区新エネ車技術革新システム、世界的影響力を持つ革新起業生態環境を形成するとしている。
充電インフラの建設も加速する。上海市は各技術手段の競争発展を奨励し、公共分野の新エネ車応用と充電ポール設置を加速し、上海の新エネ車ブランドの形成に尽力することを打ち出した。河南省は充電施設の建設を加速している。合肥市は、スマートで秩序あるコミュニティ充電サービスモデルを普及させ、ビジネスモデルの革新を奨励し、便利な充電ネットワークサービスを形成する。
中国自動車工程学会の侯福深副秘書長によると、中短期的に見て、低速充電を中心に、電池交換を含む高速充電が補う状態が続く。2025年までに、低速充電ポールの数は1300万基に、個人ユーザーおよび公共の高速充電ポールの数は80万基に達する見通し。電池交換所は2019年末の時点で300カ所だったが、2025年までに10倍の3000カ所に達する可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年12月19日