新年早々、「中華人民共和国政府及びモーリシャス共和国政府の自由貿易協定」(以下「協定」)が正式に発効した。これは中国とアフリカ諸国が初めて署名した自由貿易協定だ。両国の互恵協力と開放水準をさらに高め、特に中国企業の海外進出の利便性を高め、中国・アフリカ経済貿易協力を新たな段階に押し上げる。
モーリシャスはアフリカ大陸の南東のインド洋に浮かぶ島国だ。中国とモーリシャスの両国が1972年に国交を樹立してから、二国間の経済貿易関係が着実に発展している。双方は2017年12月に自由貿易協定の交渉を開始した。4回の交渉を経て、双方は19年10月に北京市で協定に署名し、21年1月1日に発効とした。
中国商務部世界貿易機関司の関連責任者によると、この協定は中国とアフリカ諸国が初めて署名した自由貿易協定で、中国の既存の自由貿易ネットワーク・構造におけるアフリカ地域の空白を埋めた。双方は最終的に貨物貿易の高水準自由化の方針を示し、多くのサービス分野で互いに高品質市場開放を約束した。さらに農業、金融、医療、観光などの各分野における経済技術協力の展開に同意した。協定は両国の経済貿易関係を掘り下げるためより力強い制度保障を提供し、かつ両国の経済貿易協力を新たな水準に押し上げる。
中国とアフリカは現在、感染対策、経済安定、民生保障の苦しい任務を迎えている。協定の予定通りの発効は、中国・アフリカ協力を確固不動の姿勢で推進し、中国・アフリカの友好を促進する双方の立場を示した。これは中国・アフリカ経済貿易協力に対してけん引力と模範を形成し、中国・アフリカの実務協力に新たな原動力を注ぐ。協定は双方の経済成長への自信を深め、ポストコロナ時代の経済回復を促し、中国・アフリカ協力の掘り下げに対して良好な推進力を生む。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月8日