1月16日、アジアインフラ投資銀行(AIIB)は開業5周年を迎えた。アジアでは初めてのインフラストラクチャー整備に着目した新型国際開発金融機関であるAIIBはこの5年の間に、世界銀行に次ぐ世界で2番目の規模の国際開発金融機関となり、加盟国・地域は増加の一途をたどり、新しい連携スタイルに沿って安定して前進し続けている。
AIIBは、多国間協力の模範と称され、そのメンバーはアジアの枠を超えるようになっている。創設メンバー57ヶ国から始まり、今では加盟国・地域がアジア、欧州、アフリカ、北米、南米、オセアニアの6大陸の103ヶ国・地域にまで拡大した。そして、5年の間に、加盟国・地域のインフラ整備に、総額220億2000万ドル(1ドルは約103.8円)の融資が実施された。その分野は、エネルギー、交通、金融、水資源、都市発展などをカバーする、合わせて108項目。20年は、99億8000万ドルの融資が認可された。19年の45億4000万ドルと比べると、2倍以上となった。
世界からは、「多くの国や企業がAIIBの投資プロジェクトの益を受けている。それらプロジェクトは、雇用を創出し、現地の人々が收入を得ることができるようになっている」との声が上がっている。
AIIBは、投資の柔軟性やイノベーション性を非常に重視し、伝統的なコアインフラストラクチャの分野のほか、各国の経済の持続可能な発展の目標にも注目している。
気候変動、コネクティビティ、デジタルインフラ、プライベートファンドへの融資など、新型やグリーンインフラの分野への融資が業務の重点ポイントとなっている。グリーンインフラは、関連の国や地域の経済のモデル転換とグレードアップ、カーボンニュートラル実現加速をサポートしている。AIIBの金立群総裁は13日、「AIIBは今後、気候変動への対応という分野への融資の割合を引き続き高め、25年までにその割合を50%まで引き上げる計画」と説明した。
AIIBは3大国際格付け機関のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)、ムーディーズ、フィッチ・レーティングスから常に最高の格付けを与えられ、安定した評価・見通しを維持している。国際連合はAIIBが発展の使命のために行った寄与を高く評価し、AIIBに国連総会の永久オブザーバーの資格を与えている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年1月16日