中国にとって、2021年は未来を開く特別な意味を持つ1年となる。2021年は第14次五カ年計画(十四五、2021~2025年)スタートの年であり、「2つの百年」奮闘目標の歴史と合流する時期でもある。中国は、社会主義現代化国家の全面的建設に向けた新たな道の最初の5年をスタートさせる。
2020年10月、中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(五中全会)は「国民経済・社会発展の第14次五カ年計画と2035年までの長期目標の制定に関する中国共産党中央委員会の提議」を承認し、向こう5年間とその後の中国経済・社会の発展に向けた行動指針を示した。「十四五」スタートの年にあたり、海外メディアは中国経済の先行きについてポジティブな見通しを示した。
英「ガーディアン」は、「2021年春に中国は『十四五』計画綱要を制定し、新たな発展のためのアジェンダを確定する。新型コロナ感染症の影響が世界各国に広がるなか、中国はその混乱から急速に抜け出し、経済回復と社会発展の歩みを加速、着実に発展の軌道に乗った」と指摘した。
「中国の成長ストーリーは、依然として驚くべきものだ。規模とスピードの点で、中国の成長ぶりは多くの国と異なる」。米アクシオス(AXIOS)ニュースは、コロンビア大学の歴史学者アダム・トゥーズ(Adam Tooze)の話として報じた。記事によると、中国は2020年に世界の主要国で唯一プラスの経済成長を遂げ、2021年の成長率は約8.4%となる見通しだ。
露「ガゼータ・ルー」は専門家の話を引用し、「中国は現在、世界経済の回復の原動力だ。制約要因もあるが、どのような状況でも、2021年に中国は驚くべき成果を出すだろう」と報じた。