国家市場監督管理総局局長の張工氏は先ごろ、「第14次五カ年計画(十四五、2021-2025年)」の初年度となる2021年に成熟市場に適した監督管理ルールを整備する意義は大きく、新たな一年は開放と競争の秩序ある全国大市場の構築に注力する必要があるとの考えを明らかにした。
良好なビジネス環境は開放された超大規模市場を形成する必要条件だ。過去5年間で中国のビジネス環境は大きく改善し、企業設立にかかる平均日数は30日余りから4日以内に短縮された。
張工氏は「十四五」期間の商事制度改革が市場主体の「参入の難しさ」「経営の難しさ」という課題を解決するとの見通しを示した。「両張清単(2つのリスト)」「四類方式(4種の方式)」を主要内容とする商事制度改革は、市場主体に一層の公正性、透明性、規範性、利便性、予見性があるビジネス環境を提供する。
また、市場監督管理部門は市場化、法治化、国際化されたビジネス環境の向上を持続的に進め、新たな発展の枠組み構築を後押しすることで中国市場の魅力を持続的に増強する。
市場の公平な競争を維持することは、市場の健全な発展を促進する重要な措置となる。張工氏は、2020年に市場監督管理総局が市場発展の新しい状況と問題に着目し、社会の強い関心に応えながら市場の公平な競争を促進していくことを市場監督管理の重要ポイントと位置づけ、独占や不正・不当な競争に対する法執行を拡大する方針を示した。