中国経済は新たな発展段階に入りつつあり、中国が超大規模市場の優位性を発揮し、世界的な影響力を持つ世界市場の建設に努めることは、中国経済の新たな発展の枠組みを築く重要な基盤となっている。
王岩氏は、ハイレベルな開放によって発展水準を引き上げ、構造改革で経済の活力を喚起することが、開放と競争の秩序ある全国大市場の構築につながるとの考えを明らかにした。「よりハイレベルな開放拡大の実現、参入前内国民待遇ネガティブリスト管理制度の実施、中国の流通発展を補強する生産要素の導入、金融・保険・物流・インフラ建設など重点分野の対外開放拡大、域外投資家参入規制の撤廃もしくは緩和、不足する資源、生産要素、先進的な発展の経験導入を進めることで中国の流通レベルを向上させる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月24日
中国国際経済交流センター欧米研究所主席研究員の張茉楠氏は、一層ハイレベルな対外開放が中国の要素市場と世界の要素市場の規則的な連動の実現につながるとの見解を示した。「世界のハイスタンダードな経済・貿易ルールを基準に通関措置を改革すれば、異なる市場主体の平等な生産要素の取得を保障し、世界と中国で要素の高効率な流動を促進することができ、中国と世界の要素市場の相互接続を加速する」としている。
国内外の企業を一視同仁とし、公平な競争の市場環境を構築することもハイレベルな開放の重要な措置となる。「外資企業の知的財産権保護を強化し、市場化、法治化、国際化されたビジネス環境の構築を加速すれば、外国事業者の良質なリソースが現代流通システムの建設に参与することになる」との見解を示した。