軽量化包装、リサイクル可能な宅配ボックス、デジタル化運営管理など、エコ理念の普及に伴い、多くのEC企業が包装廃棄物がもたらす環境問題を認識し、一部の企業は早くから商品の包装の簡素化を実践している。
商務部はこのほど、『電子商取引企業のグリーン発展作業の推進に関する通知』(以下、『通知』)を公布し、宅配包装のグリーンサプライチェーンマネジメントなどに関する4つ面の12措置を推し進め、EC企業のグリーン発展を支援し、グリーンモデルチェンジを促進することを打ち出した。
過剰包装が課題
北京市在住の厳さんは、「口紅を1本買っただけなのに、大きな箱が届いた。中にはプラスチックの詰め物がたくさん入っており、捨てるのも勿体無いが、残しておいても使えない。口紅の10倍はある箱で放送するのは無駄」だと話した。
近年、宅配包装の量は急増し、人々の生活が便利になったと同時に、大量の包装廃棄物も発生し、資源浪費と環境問題が深刻化している。
商品の過剰包装や重複包装などの問題について、多くの宅配業従事者も残念に感じている。北京市内の某宅配営業所で勤務する張さんは、「集荷時に業者は通常、商品を簡単に包装しているだけで、防水・防圧できない。割れ物、壊れやすい物の特別な注記は必要な商品もある。私たちも節約したいが、輸送中に壊れた場合、責任を負うのは私たちで、安全に輸送するには何層も包装するしかない」と述べた。
国家郵政局の統計によると、2020年の全国の宅配業務量は830件で前年比30.8%増加した。毎日約2億3000万個の荷物が輸送されているということになる。国家市場監督管理総局の統計によると、現段階の中国宅配業のプラスチック廃棄物の年間消費量は約180トンで、紙類の廃棄物は900万トンを超えている。
リサイクルが現実的な方法