今年は第14次五カ年計画(2021−25年)の初年度だ。国内外でリスクと課題が拡大する複雑な局面を見据え、発展と安全に同時に配慮し、農業の基礎を固めしっかり保ち、「三農」(農業、農村、農民)の基礎を守る切実な需要がある。今年の中央1号文書は農業現代化の推進を加速すると明記した。国家発展改革委員会産業経済・技術経済研究所農村経済研究室の涂聖偉主任は「これは現代化建設の法則と農業発展段階の基礎を科学的に把握した上での重要な戦略方針だ」と述べた。
第13次五カ年計画期間中(2016−20年)、中国の農業現代化水準が大幅に上がり、農業科学技術進歩寄与度が60%を超え、農作物良種普及率が96%を超えた。農業の総合的な生産能力がさらに強化され、食糧生産量が長年連続で6500億キログラム以上を維持した。農村の産業振興が幸先の良いスタートを切った。しかし農業が依然として現代化建設における弱点であることにも注意が必要だ。農業インフラが薄弱で、現代施設・設備の応用が足りず、科学技術による支援力が弱く、農業の構造問題が日増しに顕著になっており、発展の質・効果・競争力が低い。
涂氏は「農業現代化の歩みは、社会主義現代化目標の進捗と中身に直接関連する。新たな発展の理念を揺るぎなき姿勢で貫徹し、農業現代化の推進を加速し、現代農村産業体制、現代農業生産体制、現代農業経営体制を構築する。効率的な生産、製品安全、資源節約、環境友好型の農業現代化の道を歩む。2025年までに農業・農村現代化が重要な進展を実現し、農業インフラの現代化が新たな段階に進む」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月28日