露ニュースサイト「ブズグリャート」は2月27日、『中国が貧困脱却の秘訣を見つけた』と題した記事を掲載し、中国は総合的な施策とたゆまぬ努力で貧困脱却堅塁攻略戦に勝利したと報じた。記事の要旨は次の通りだ。
中国は再び歴史を変える奇跡を起こし、貧困を根絶した。中国はどのようにして貧困を克服したのだろうか?中国の貧困脱却の経験はロシアの参考とするに値するのだろうか?
ロシア科学アカデミー極東研究所のアレクセイ・マスロフ所長は、「中国は貧困問題を解決するにあたり、賃上げに頼らず、巧みな財政・徴税手段を通じて解決している。例えば、個人所得税の課税最低限を導入し、月給が5000元未満の人は納税不要としたことで、低所得者層はより多くのお金を手元に残すことができるようになった」と指摘する。
ロシアAMarkets社チーフアナリストのArtem Deyev氏は、「中国は過去40年で、貧困脱却の面で大きな成果を上げた。これは1兆元を投じて解決できる問題ではなく、中国経済の急成長によるものだ。中国の国内総生産(GDP)はここ20年で、2000年の1兆2千億米ドルから、2020年には15兆米ドル以上に増加した」と指摘した。
マスロフ氏は「中国の都市化は大きな役割を果たした」とみる。同氏は、「改革当初、中国の都市人口は全体の20%、農村人口は80%を占めていたが、今やその比率は逆転した。現在は中国人の60%以上が都市で生活し、農村人口は約40%だ。都市が人々に収入を得るための多くの機会を提供したことで、4億人以上の中間所得者層を形成することが可能となった。これらの人々の商品やサービスに対するニーズ拡大が、貧しい人々にとって多くの雇用機会創出につながっている」と語る。