中国共産党第19期五中全会は、「国内の大循環を主とし、国内外の双循環が促し合うという新たな発展局面を切り開く」ことを明確的に定め、重大な活動の布石を打った。
今年の全国人民代表大会で、代表は新たな発展局面の構築に注目している。
企業が多く、国際市場で業務を展開していることで有名な浙江省。この新たな状況に対して、浙江省の代表は試練でもあり、チャンスでもあると考えている。
デリシー(DELIXI)グループの取締役会長の胡成中代表は、小中規模の対外貿易企業が国内市場を開き、循環力を高めることをサポートする政策に期待している。「長年にわたり海外市場を主としてきた企業は昨年、国内市場を開拓しようとしたが、『したくても勇気がない』状況となった。ブランドが欠け、国内での販売ルートが欠けていることがその要因」だという。
オクスグループ有限公司の取締役会長の鄭堅江代表は、「新型コロナウイルス感染症が発生して以来、対外貿易企業の多くが国際市場向けの製品を国内市場で販売することによって、国内市場の開拓に前向きになり、発展のチャンスを握った。しかし国内外市場では環境が違うため、難題が多区あった」と話す。鄭氏によると、国内市場では企業が負担する生産と運営のコストが高いうえに、注文を受けて生産することに慣れているため、国内市場への参入、販売ルート、決済の方式に慣れず、国内市場の開拓は難しい。そして、海外の需要に応じて生産した製品は国内市場で売れないという現象もある。
試練はあるが、チャンスもある。
胡代表は、政府がブランド力、販売ネットワークの構築、金融面のサポートなどの面から企業をサポートし、対外貿易企業のコミュニティやショッピングモールへの積極的な出店、ネット販売の開始を後押しし、企業が多方向に国内市場販売ルートを構築できるようにし、新たな発展局面の構築を加速することに期待している。
鄭代表は、大手企業と国内市場向けの優良企業はライセンスを許可するなどの方法で生産と製造、ブランド力と販売ルートに関する優位性を統括し、小中規模の対外貿易企業の生産、研究開発、販売ルート、プロモーション等のコストを削減することができるとの考えを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月8日