中国国務院新聞弁公室が12日行ったブリーフィングで、国務院研究室党指導グループメンバーの孫国君氏は「中国経済はまだ回復期にあり、マクロコントロールとしては、年間を通して経済の安定的な回復に力を入れ、経済が合理的区間内で運行できるよう努力する必要がある」と述べました。
多くの機関や専門家が、今年第1四半期の中国経済は前年同期比2桁の成長になるとの見通しを出したことを受け、孫国君氏は、「その主な理由は前年同期の基数が急降下したことにある。昨年第1四半期の経済成長は前年同期比6.8%減のマイナス成長だった。それをもとに計算すれば、今年第1四半期が昨年同期に比べて急上昇するというのは、統計データ上、正常な現象だ。もし昨年第4四半期と比べれば、経済がまだ回復期にあることが分かる」という見方を示しました。
その上で、今年のマクロコントロールについて、「年間を通して、経済の安定的な回復を促し、合理的な区間での経済運行の維持に力を入れる必要がある」と指摘した上で、「合理的な区間」には、経済成長のスピードだけでなく、就業、物価、所得、環境保護も含まれていると示しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年3月13日