経済 > デジタル貿易の発展を加速し高度な対外開放を後押し＝孫毅彪委員
デジタル貿易の発展を加速し高度な対外開放を後押し＝孫毅彪委員。
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全国政協の孫毅彪委員は中国人民政治協商会議第13期全国委員会（全国政協）第4回会議テレビ会議で8日、「高度な対外開放を実施するには、開拓と創新（イノベーション）が不可欠で、デジタル貿易の発展を加速する必要がある」と述べた。
これを達成するために、孫毅彪委員は5つの意見を次のように提起した。
1）チャンスを捉えて、対外貿易のデジタル化への転換を加速する。デジタル化が進む貨物貿易を拡大・強化し、ECプラットフォームのグローバル化を合理的に進展・配置させる。デジタルサービス貿易の弱点を補い、遠隔診療やデジタル教育などの新しいデジタルサービス業態の開発を強力に推進、国際競争を勝ち抜くうえでの新たな優位性を作り上げる。
2）国際循環を利用して国内循環を促し、「内循環」の質と効率の向上を図る。デジタル貿易の発展を機に、需要と供給の矛盾や地域の発展不均衡、都市と農村の発展格差といった問題の解決に注力する。そして、◇デジタルアプリケーションの利用シーンやモデル革新、◇デジタルインフラストラクチャーの加速、◇農村のデジタルアプリケーションの利用レベル向上、◇デジタル技術と実体産業の緊密な融合を推し進める。
3）デジタル貿易の国際ルール策定で主導権を握り、策定作業に関わる。WTOの多国間体制の下で国境を越えたデータ流通やデータローカライゼーションなど、各国共通の関心事をめぐる研究とルール策定に参加し、デジタル貿易の発展に適した新しい貿易ルール交渉を促進、デジタル貿易の協力メカニズムと紛争解決メカニズムの確立について議論を深める。
4）問題志向の考え方で、デジタル貿易のビジネス環境を整備する。参入基準を一段と引き下げ、参入ネガティブリストを明確化、より多くのデジタル多国籍企業が中国で事業展開できるよう魅力を高める。デジタル製品やサービスの各側面でデータ流通とデータ保護に関する規則を確立する。透明性・公正性・誠実性・安全性を備えた良好な市場環境を積極的に整備する。
5）監督管理体制を見直し、デジタル貿易の安全性と利便性向上を促す。税関などの監督管理部門と市場主体との情報交換メカニズムを整備するとともに、通関・検疫手続きのフローを簡素化し、データに関する知財権・ネットワークセキュリティなどの分野で前向き研究を積極的に展開、国境を跨ぐネットワーク取引のセキュリティ警告とリスク管理能力を向上させ、デジタル貿易の健全な発展を促す。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年3月14日
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