中国税関総署のウェブサイトで発表されたデータによると、中国の今年1-2月の貿易額はドル建てで41.2%増の8344億9000万ドルだった。海外メディアは、中国の貿易繁栄が各国に確かなボーナスをもたらしたことに注意している。国際メディアは、中国がすでに世界貿易回復の重要な貢献者になったと見ている。
中国の貿易の好発進は、多くの国に確かな収穫をもたらした。
中国税関総署の今年1−2月の貿易データによると、ASEANが引き続き中国最大の貿易パートナーとなった。貿易額は32.9%増の7862億元で、中国の貿易額全体の14.4%を占めた。ポルトガル紙の電子版は、ASEANが昨年EUに代わり中国最大の貿易パートナーになったと伝えた。
ドイツのニュース専門チャンネルの電子版は、「EU統計局が発表した貿易データによると、中国は2020年に初めて米国を抜き、EU最大の貿易パートナーになった」と伝えた。チェコのニュースメディアのベテランコメンテーターは記事の中で、「これほど不景気な時代ではあるが、驚くべきことにEUの対中商品輸出が2.2%増加し、中国からの輸入はさらに5.6%増加した。中国が初めて米国に代わり、EU最大の貿易パートナーになった」と指摘した。
ドイツ紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」は、新型コロナウイルスの影響で世界経済が後退するなか、中国の貿易は予想外の繁栄を迎え、ドイツ経済も利益を手にしたと伝えた。
ドイツの週刊誌「ZEIT MAGAZINE」(電子版)は、中国はコロナ禍でも依然としてドイツの最も重要な貿易パートナーだと指摘した。ドイツ連邦統計局の統計データによると、昨年の両国の商品貿易額は2121億ユーロで、ドイツの対中貿易は3%増となった。中国は5年連続でドイツ最大の貿易パートナーになった。
ブラジルも受益者だ。ブラジル中央銀行がこのほど発表した報告書によると、一次産品の対中輸出の好調を受け、ブラジルの昨年の貿易黒字は前年比29億ドル増となった。米ブルームバーグは、中国が昨年再びインド最大の貿易パートナーになったことに注意した。インドの中国からの輸入額は587億ドルで、インドにとって2、3位の貿易パートナーである米国とアラブ首長国連邦からの輸入額の合計を上回った。
「中国が国際貿易回復の重要な貢献者であることは間違いない」国際通貨基金(IMF)アジア太平洋地域事務所長補佐、中国事業責任者が指摘したように、中国経済はポストコロナ時代によりバランスの取れた回復を実現し、世界経済に積極的な影響を及ぼす。
昨年の中国の力強い輸出回復は、経済の感染症からのV字回復を支えたと分析されている。今年の好発進は輸出企業の自信を深めた。調査によると、輸出企業は受注増を受け、今後数カ月の輸出情勢に楽観的な予想を維持している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月18日