1回で15キログラムの種を搭載し、設定された飛行ルートに基づき稲の種を一粒ずつ、均等に田に撒く。1分もしないうちに、1機の植物保護ドローンが1ムー(約6.7アール)の種まき作業を終える。これは記者が16日、浙江省江山市鳳林鎮で目にした、ドローンが春の農作業をサポートする光景だ。これはまた浙江省による近年の、科学技術による農業振興の縮図でもある。新華社が伝えた。
江山市で同日開かれた、浙江省春の農作業並びに科学技術農村進出始動セレモニーで明らかになったところによると、浙江省の農業科学技術進歩寄与率は現在、中国農業科学院が発表した計算方法では65.15%にのぼっている。
浙江省は科学技術の現代農業発展に対するサポートを非常に重視してきた。浙江省は第13次五カ年計画期間中(2016−20年)、「3農6方」農業科学技術協力プロジェクトを158件、産業技術チームプロジェクトを1084件実施し、20件の重大科学技術成果の普及に取り組んだ。国家級農業科学技術モデル拠点を2カ所、高品質農業科学技術モデル拠点を1447カ所、省級農業科学技術パークを42カ所、国家級農業科学技術パークを8カ所建設した。農業育種の面では、浙江省の主要農作物の優良品種普及率は98%以上にのぼっている。
浙江省農業農村庁の王通林庁長は「浙江省は新技術、新機器、新成果の農村進出の推進を加速させ、食糧生産機能エリア、現代農業パーク、特徴的な農業に強い鎮、栽培・養殖拠点のデジタル化モデル転換を促進する。農機の発展は実際の状況に基づき、農機補助金の誘導策をさらに強化し、現地に適した先進的な農機を導入し、春の農作業の機械化水準をさらに上げる」と述べた。
浙江省農業農村庁と全省の11の地級市(省と県の中間にある行政単位)の農業科学院が始動セレモニーで枠組み協定に調印し、浙江省市級農業科学院農業科学技術連盟を正式に発足した。連盟は今後、農業科学技術エリア試験を積極的に展開し、農業科学技術成果の転化を協同推進し、技術普及者、科学技術モデル世帯、技術の需要を持つ質の高い農家の育成を加速させる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年3月18日