清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)は、春節(旧正月、今年は2月15日)の後にやって来た最初の小型連休であり、再び旅行のピークが出現した。「北京日報」が伝えた。
さまざまな旅行のタイプの中でも、赤色観光(革命ゆかりの地をめぐるツアー)が今年の清明節連休の旅行消費の注目点の1つだ。旅行予約サイトの飛猪のプラットフォームでは、赤色観光に参加する人はどんどん若年化しており、「95後(1995年から1999年生まれ)」と「00後(2000年代生まれ)」が合わせて50%近くを占めた。「00後」の赤色観光の予約量の増加率が最も高く、前年同期比630%以上も増加した。遵義、延安、湘潭、南昌、嘉興、井崗山などの赤色観光の人気目的地は予約量が前年同期比180%以上増加した。
二線都市・三線都市の小都市に住む若者が旅行への積極性が最も高い層で、蘇州、長沙、寧波、鄭州、温州、合肥、東莞、厦門(アモイ)などは予約増加率が高かった。旅行スタイルを見ると、レンタカーを借りてのドライブ旅行がますます人気となり、飛猪のレンタカーツアーの予約量は同920%以上増加した。質が高く、より安全で、サービスの充実した小規模団体ツアーも人気が高まった。
清明節には高級消費の傾向が目立った。旅行予約サイトの携程旅行網のプライベート団体ツアーの予約量は19年に比べて260%増加した。テーマのあるツアーも好調で、予約量は19年同期に比べて127%増加した。
旅行予約サイトのQunar.Com傘下のQunarビッグデータ研究院の蘭翔院長は、「今年の清明節連休の様子から考えると、観光客たちの押さえ込まれていた旅行ニーズがひとまず顕在化した形だ。天気が暖かくなり、新型コロナワクチン接種率が向上するのに伴い、まもなくやって来るメーデー連休と夏休みシーズンに、旅行業界は大規模な回復の波を迎えることになり、従来の人気観光地が『人・人・人』の活況を呈するだけでなく、一部のニッチ市場のこれまで注目されてこなかった観光地にも観光客が切れ目なく押し寄せるだろう。旅行を計画する人は早めに航空券やホテルを確保しておいたほうがいい」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年4月6日