寧夏科技庁が5日明らかにしたところによると、寧夏医科大学総病院手足・足首外科チームは寧夏医学3Dプリント工学技術研究センターと協力し、3Dプリント技術を使い足の裏が機械で切断された男性のかかとを再構築し、その右足を守ることに成功した。科技日報が伝えた。
この23歳の患者はある工場で勤務していた。2020年7月16日、設備点検時に機械が急にコントロールを失い、意外なことに右足の半分を完全に切り落とされた。現地の病院が提案した治療プランは、すねからの切断だった。男性が寧夏医科大学総病院手足・足首外科を訪れて問い合わせたところ、切断組織の再接着は6-8時間内に行う必要があり、この貴重な時間を逃したことが分かった。しかし詳細に問い合わせてみると、再接着はできないが3Dプリント技術で手術を行えば足を切断する必要がないだけでなく、足の外観と正常な歩行機能も取り戻せることが分かった。
同病院手足・足首外科の陸志東主任のチームは、2回の手術に分けて患者の足を留めることを決定した。1回目では皮膚の再構築を重点とし、骨セメント技術で一時的にかかとの外観を再構築し、スペーサーを形成する。2回目ではスペーサーの骨セメントを取り出し、患者自身の骨と交換した。すねと股からそれぞれ血管が通う腓骨と腸骨の一部を取り出し、これを足に移植しかかとを再構築した。
現在、患者の右足の外観はすでに元通りになっており、半年から1年後には歩けるようになる見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年4月7日